記憶力ある人間が苦手、なんてポストがおすすめで流れてきた。
記憶力のある人間は発言ひとつひとつを覚えていて、こちらが同じ話をしたり、以前と異なる発言をしたら、ぶり返して指摘しないでほしい、あの時の自分はもういないんだから、的なこと。
私はどちらかというと、かなり記憶力のある人間。雑談さえも覚えているタイプだ。
(✻飲酒時を除く)
まずもって、どうして何回も同じ話をしてしまうのだろう?それは相手に興味がないから、だと思う。
(✻飲酒時を除く)
自覚無しに同じ話をされる度に、「私との会話をこんなにも覚えていないってことは、あぁ、適当な関係性なんだ」と思ってしまう。存在価値を無いものにされている感覚。
逆に言うと、これっきりだなと思う人が話したことはまるっきり覚えていないから、脳がパンクせずに今日まで来れている。
だから。そういうことなんだと思う。
ポストの主は、その時の気分で言った発言と、今の発言が違うことに突っかかってこないで欲しいと意見している。その時はその時、今は今なのだから、と。
言いたいことは十二分に分かる。感情なんて目まぐるしく変わるものなんだから、あの時と違うねなんて意地悪なツッコミ入れないでよ、ってね。
ここでひとつ、知っていてほしい。前と意見違うなぁって分かっていながらも、敢えて空気を壊さないよう指摘せず、初耳風な相槌と共にポツンと1人取り残されている存在もいることを。
ノリで話してることなんだから真に受けないでよ、と言われてひどく落ち込んでいることを。
悩み事相談されて、どう解決したらいいか1日中考えを巡らせてたのに、次の日には何事もなかったかのようにしていて、拍子抜けしていることを。
主が指摘された時のモヤっと同じだけ、こちら側もまた心をすり減らしていることを。そして何も言えずにただ口角を上げることしかできないことを。
この空気を読んだり、相手の期待に応えようとする行為は、感情重視人格の公約数的な常識だと思う。
となると突っかかってくることと、記憶力との関連性は、無いのではないか。
指摘する人は他の話題でも自分と意見が食い違えば反論するだろうし、指摘しない人は顔色伺って様子を見守っているだろう。
あくまでも私が後者側であるが故に、そうであって欲しいと願うばかりに、保守的な意見を述べてしまっているが。
少なからず、記憶力があるからと言って、逐一意見するとは限らないことだけ分かっていてほしい。
そして、あなたの事を大事に思っているからこそ話を真剣に聞いていて、あれ?前と言っていること違うなって気がついてくれているということを。