中学時代にネットで習得したお笑いに敏感なスキル

友人とよしもとのお笑いライブに行ってきた。場所は幕張。

京葉線の舞浜駅よりも先の千葉エリアに行ったことがなかったので、それだけでちょっとした旅行気分。

幕張豊砂駅から直結のイオンモール内に劇場がある。駅もイオンも比較的新しく、イオンは連絡通路に繋がりいくつもの棟に分かれている、超大型店舗。

私も友人もお笑いにハマりだしたのは中学生の頃。2008年のお笑いブームの時期だ。

私は大阪よしもとのbaseメンバーが好きで、ジャルジャル、銀シャリ、かまいたち、天竺鼠、などの大阪NSC25期26期を。

友人は東京よしもとの、しずる、ライス、ジューシーズ(現サルゴリラ)、パンサーなどの東京NSC9期を応援していた。

お互い群馬に住んでいて当時は携帯も持っておらず、PCでひたすら情報だけをエサに楽しむ日々。いつか劇場に行って出待ちするんだ!と夢みていた。

高校に入ってその友人と出会うのだが、お互いその頃は部活にバイトにと忙しく、一旦応援モードは落ち着き、高校卒業してから元笑クラだったことを知る。

中学時代の熱気ほどではないが、バラエティは欠かさず観たり、賞レースの時期になれば予選の結果に一喜一憂したり、応援する芸人さん情報を教えあったりと、やはりお笑いは好きで居続けていて。

ここ数年、他界隈の推し活の楽しさを学んだ我々は、数千円で好きな芸人さんたちを間近で見れることが改めて凄いことだと感動。

友人がまだ劇場に行ったことがないということで、いい回がないか調べると、昔から、そして今応援している芸人さんたちしかいないという素晴らしい回に出会う。

友人はニッポンの社長の設定に富んだコント、マユリカのなぜか惹きつけられる人間性にここ最近ハマっていて、東京9期の囲碁将棋、という生で見てみたい人たち。

私はガクテンソクの言葉巧みなツッコミ、インディアンスの連発ボケ、展開の読めないぼる塾ワールドが好きで。

ネタライブも企画ライブも両方観たかったので、せっかくならと2本のライブを購入した。

観客の人たちが大声出しながら笑ったり、体全身で喜んでいる。大声出しながら笑うって、日常的ではない。だからこその劇場。ハマる理由のひとつ。

そして何より距離。近い。いや、近すぎる。

あっという間に時間が過ぎ、トリの囲碁将棋が終わったあと、全出演者が壇上に集合。ミニ企画コーナーが始まる。

ネタしか見られないと思っていたのでまずびっくり!即興で笑いを生み出すアクティブさと展開の早さに、息をするかの如く笑っていた。

そして最後には写真撮影タイムが始まる。今まで行った劇場ではない展開の連続!写真撮っていいの?!?!とりあえず連写連写!

充実感で胸いっぱいのまま終了。最高です。

2つ目の企画ライブは「若手時代にバイトで習得したスキルを自慢し合う」というテーマ。

服屋で働いていたから立ちながら話しながらでも、Tシャツを綺麗に畳めるというガクテンソク奥田さんの高スキルから、ファミレスの呼び出しベルが鳴った時、見なくても誰が鳴らしたか瞬時に分かり、どれだけ遠くからでも駆けつけられるというニッ社ケツさんの謎スキルまで。

コンビニでバイトしていた際、お会計の時にポイントカードありますか?と聞き、無いですと言われたら、なんとも言えない感じで残念がるというスキルをお持ちのマユリカ阪本さん。

その場で誰が残念がるのが上手いか試してみようという、ほぼおふざけの時間。お互いの出方を見極めながら、瞬時に生み出される笑いに目が追いつかない。

囲碁将棋のただただ暖かく見守りながらもお笑いに貪欲なスタンスに、すごくホッコリ。なにより2人ともスタイル良くて。テレビで見ていてもサンパチマイクの位置が高いなぁと思っていたが、改めて本当に大きい。

新たな発見の多い企画回だった。大満足。

すっかり劇場の虜となった我々は、帰りの電車ですぐさま今後の公演をチェック。またいい回があったら飛んでいこう。

公演の感想と、まんまと買ったランダムグッズの開封式をつまみに飲んだビール、非常に美味しかった。

丸の内の焼鳥さむしん 予約なしで入れたラッキー