高尾山は飲酒スポットだった

上京して8年目にして、初めて高尾山に行ってきた。

別に上京したら高尾山に行くのがお約束、というわけではない。でも、なんとなく都内の定番お出かけスポットだから、行っていないのは都民あるまじきと、勝手に思っていただけ。

5月の新緑が香る時期、見事に晴天を迎え、気合を入れて登ってきた。

誘ってくれた友人が、ロープウェイは使わないでちゃんと登り降りしたいと提案。私も当たり前でしょと同意。

全ては頂上でのビールと、下山後のサウナからのビールのため。汗をかいた後のビールと温泉の昇天さに取り憑かれているのだ。

高尾山はありがたいことに随所にグルメポイントがあって、元気チャージしながら歩みを進められる登山ど素人にも優しい山だ。

行きの1号路、最初の登り坂の角度が急すぎて、これが山頂まで続くの?!と思って絶望したけど、30分くらいで坂は登り切り。

いつの間にかロープウェイとの合流ポイントまできて、お寺通過してからはあっという間に頂上。

下りもただひたすら階段を降りるという6号路。浅い滝の道を通り、マイナスイオンを全身に浴びる。

道が狭くて、登りの方と譲り合いながらの歩みの中で、挨拶を交わす心地よさ。あー、登山っていいなって1番感じた瞬間かもしれない。

下山ビールはこれはこれは美味しかった。粉チーズたっぷりのポテトとザクザク揚げたてフライドチキンの染みよう。堪らない。

駅直結の温泉施設があり、それなりの広さと綺麗な館内。露天風呂はしっかりと外で、緑がよく見えたこと。

サウナも水風呂も外気浴スペースも完備で、あまみが出まくりの整いまくり。

湯上り場も広くて、締め括りのビールでお疲れの一杯を浴びる。

山登りに行ったのか飲みに行ったのか分からないくらいにアルコール摂取率高めの1日だった。

また来年、今度は登り6号路で身体に鞭打って、最高のビールをいただきに行こうと思う。頂きに。