理想の味付けができた夜【手羽先唐揚げ|しば漬けポテサラ|キムチ冷奴】

手が汚れるのが少し苦手で、手掴みで食べることに昔は抵抗があった。特に手羽先。食べるのに試行錯誤しながら、脂とスパイスや濃い味付けが徐々に手に浸透していく。

そんな苦手意識が払拭されたのは、紛れもなく名古屋で食べた手羽先のおかげ。味噌カツが有名なお店に行き、せっかく名古屋に来たのだからと頼んだ手羽先が、あまりにも美味しかった。表面がサクサクパリパリで、ホロホロのお肉は骨から解けやすく食べやすい。骨の髄まで味わえる至高の一皿だった。

それからというものの、手羽先があればつい食べてしまう体になった。好みの味付けと揚げ具合を見出だせたので、今宵は祝杯といこう。

主役に時間を使い、脇役はササッと

晩酌といいつつ昼から呑んでる

我ながらあっぱれな晩酌セットができた。主役はもちろん手羽先唐揚げ。副菜としてしば漬けのポテトサラダとキムチ冷奴。お酒は安定のキリン一番搾り。キンキンに冷やしたグラスに注ぐ。

キムチ冷奴

ハンドメイド江戸硝子の器なのカワイイ

先日居酒屋で、隣の席に座っていた方が某有名化粧品の会社に勤めており、韓国の方がどうしてみんなお肌がキレイなのかは、キムチとニンニクを毎日食べているからと言っていた。盗み聞きしたのは申し訳ないが、肌に加えて声の張りも良かったもので、つい耳に入ってしまった。

前から好きではあったが、そこからキムチを意識的に摂取するようになり、冷蔵庫の1軍入りを果たしている。

お気に入りのキムチ見つけたい

水をしっかりと切った(ここ大事)豆腐に、キムチとネギ、ごま油をひとまわししただけの即席冷奴。価格と手間以上の美味しさは約束されている安定の一品。

豆腐は必ずキッチンペーパーで水気をしっかり切る。このひと手間が、最後まで味が薄まらずに舐めるように食べ切れる。

しば漬けのポテトサラダ

漬物大好きでも顔むくむから気をつけて

和風のポテトサラダなら、漬物を多用すべし。ポテトサラダと聞くと少し労力が必要と思われがちだが、意外と簡易手順で作れる上食べごたえもあるので、結構おすすめな副菜。個人的にじゃがいもが好きっていうのもあるが。

皮付きのじゃがいもを細かくカットし耐熱容器にいれる。水を少し入れて電子レンジで柔らかくなるまでチン。じゃがいもの量にもよるが、6分くらい。茹でる手間が省けるだけでもかなりラクだろう。

このポテトサラダの味の要は、大葉と柴漬け。あとは少量のマヨネーズとほんだしを軽くふる。味の締りが悪いと思ったら、ふんだんに黒胡椒をかけてほしい。一気に味の輪郭がはっきりとして、酸味が抑えられる。

ブラックペッパーは思ってる5倍かけてちょうどいい

咀嚼する度に柴漬けの食感と味がじわっと広がる。じゃがいものホクホクが口内にまとわりつき、黒胡椒の香りが鼻腔をくすぐる。これはお酒が止まらない。

手羽先の唐揚げ

手羽先ジェンガ

今回の主役、手羽先の唐揚げ。この黄金色の輝き、写真からでも美味しさが伝わるだろうか。

まず手羽先に切り込みをいれ、ほりにしを軽くまぶして味を染み込ませる。保存袋に、料理酒・醤油・オイスターソース・おろししょうが・おろしにんにくを入れ、手羽先をそこに漬け込む。30分くらい寝かせたら、汁気を軽く切って片栗粉をまんべんなく付ける。油でジュワーッと揚げ、バットに上げたらしっかり油を切る。

最後盛り付けたあとに、ほりにしを上からまぶす。これがポイント。ほりにしは本当に最強だ。

熱くてうまく掴めてない

片栗粉を丁寧にまぶせばまぶすほど、表面がサクッとして美味さの塊の衣が手羽先を包む。ひとくち食べれば、ブリンと肉が踊る。優しい繊維の肉質はほりにしのスパイスを良く吸っていて、口の中も唇も指の先も全部が美味しい。

手羽先の先端は骨が柔らかく、骨ごと食べられる。ザクザク食感がやみつきになり、硬いところばかり探してしまう。気がつけば4本があっという間だった。

好きと健康を得られた夜は幸せ

バランス良いんだか悪いんだか

手羽先の下味だけ先に済ませておけば、すぐに作れるものばかり。それでいて満足度高く健康的(?)で、美味しさ保証の晩酌セット。

手羽先はあと4本漬け込み中なので、次は小麦粉にまぶして揚げてみようと思う。

良き夜だった。