未来の見えるカカシが、なぜ自分が殺されることを阻止できなかったのか?
コンビニ強盗に失敗し、気が付いたら見知らぬ島に連れてこられていた伊藤。
その島はなんでも、100年以上も外界から遮断しているようで、島民は島の外から出たことも無い。
嘘しか言わず、毎日同じ時間に散歩に出かける元画家、園山。
人の言葉を話し、未来が見えるカカシ、優午。
唯一人を殺すことを許されている美少年、桜。
その島の住民は、何とも不思議な役割を果たしながら暮らしていた。
未来は見えるものの、未来の話はしてくれないカカシの優午だが、伊藤にはいくつかのアドバイスをくれる。
この島には足りないものがある、と。
次の日、優午は何者かによって殺された。
優午はなぜ自分の死を阻止できなかったのか。
この島に足りないものとは何か?
個性豊かな住民との会話を元に、その謎を紐解いていく推理小説。