人気精肉店手作りのコロッケとメンチカツ|松陰神社前【肉の染谷】

吉田松陰といえば学問の神様。その教育方針というのが生徒の得意分野をいち早く見出し、その強みを伸ばすために生徒本人に論じさせるというもの。社会人になった今になって、松陰の高潔さが分かる。

そんな松陰が祀られている松陰神社が世田谷にあり、最寄り駅も松陰神社前という名。松陰神社前駅の南北に伸びる参道には商店が立ち並び、地元民から家族連れ、近隣の学生にも人気なローカルで魅力あふれる街である。

四六時中人が絶えることのない人気精肉店

松陰神社前駅を降り、商店街を神社方面に歩き進めると右手に見えるのが「肉の染谷」。

「お肉200gね」、「チキンカツとアジフライを3つずつ」。夕食のお惣菜目当てに地元住民の方々が店員さんに声をかけていく。右から左から、ひっきりなしに客が入り乱れ、人気店であることを紛うことなく認識させられた。

電話番号書いてあるお店って老舗感あって好き

20種類もの揚げ物が並ぶ壮観なショーケース

とりあえず全部食べてマイランキングつけたい

まさに圧巻。売れ残りなど無縁なのだろうと思わせる絶え間なく補充される揚げ物たちは、バラエティーに富んだラインナップ。

(梅しそイワシ、イカメンチ美味しそうだな、、、。なすフライも気になる。)

全種類いきたいところをグッと我慢し、人気の松陰コロッケとメンチカツを1つずつ購入。人気トップ2のこちらは、1家族5個までの購入と決まっているらしい。

塩味と芋と脂が呼応し合う松陰コロッケ

写真の取り方勉強しようか

俵型の松陰コロッケは衣が粗めで淡い揚げ色。揚げ油の強い香りはそこまで感じない。油の酸化というのは揚げ物の味を大きく左右させるもので、フライヤーの手入れがきちんとされているところは揚げ油特有の強い香りがなく、無駄な味も香りも一切感じさせない。

懐かしさ感じる素材本来の味が魅力

勉強、しようね本当に

ひとくち頬張ると薄衣のサクッと感のあとに、すぐじゃがいも本来の味が押し寄せる。若干形の残る粗さのじゃがいもはホックリしていて、口内は滑らかとごろつきが混在する。下味につけたであろう塩っ気が、程なく舌をかすかに刺激した。

じゃがいもも塩っ気もパンチがあるわけではなく、どこか懐かしさを感じさせる”寄り添い型”コロッケ。まさにご飯のおかずとしてぴったりだ。ソースをかけてかぶりつき、白米をかきこみたい。

艶のある脂を一滴も逃したくないメンチカツ

メンチカツのビジュアルに助けられてるけど、アングル(笑)

ラグビーボール型のメンチカツは見た目以上のザクザク衣。こんがりと揚がったきつね色を見ているだけで、もう美味しい。

口の中を鋭く衣が踊りながら、どっしりとした肉が転がる。みじん切りされた玉ねぎのトロっとした甘さが、肉肉しさをより強調させる。ソースなど到底不要、この脂で溺れていたい。

肉肉しさが最後まで続く自家製メンチカツ

いい加減にしてよもう

断面を覗くとツヤッツヤの肉汁が溢れ出ており、もったいないと慌ててふた口目に進む。しっかりとした歯ごたえのある肉は、丁寧な下味と上質な国産牛豚を想像させる。

厚めな衣のおかげで最後まで熱を持って楽しめる美味しさ。子供から大人まで大好きな味だ。

コロッケ×ビール「ビアコロ」の完成

キリン一番搾りの信頼度

揚げ物にはビールが合うのは共通認識であろう。口の中にまとった脂をきれいに押し流すには、キレと喉越しとコクが必須である。

松田松陰ビールというものもあるようで、何と肉の染谷の真向かいの酒屋で購入できるとのこと。我ながら勉強不足であった。無念。松陰神社で参拝したので、私にも少しは学がついたと思うことにしよう。

次回は松陰ビールと梅しそイワシ、なすフライで夏を感じるつもりだ。

近隣公園「若林公園」

肉の染谷から松陰神社方面に歩くこと2分。その隣にあるのが「若林公園」だ。遊具やベンチ、自動販売機など充実した公園でいて、なかなか広い。緑に覆われており自然を程よく感じることができる。

商店街でちょっとしたものを買い、若林公園でのんびり。松陰神社を参拝して帰るだけでも1日楽しめるのではないだろうか。

松陰神社公園じゃないんだね
たまにブランコ漕ぎたくなる

店舗情報「肉の染谷」

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