有名人も訪れるという高級な精肉店が用賀にある。お肉を買うには少し敷居が高いと感じるが、手軽にお肉の美味しさを味わえる惣菜メニューがあるという。
精肉店の作る惣菜は絶対的に美味しい。新鮮かつ、その素材をどう調理すれば美味しいかを熟知しているからだ。
期待度MAXで行ってきたが、軽々と超えてきたので、ぜひ皆にも行ってもらいたい。
こだわりの厳選和牛が用賀に集結
田園都市線の用賀駅。二子玉川の隣駅ともあり、おしゃれタウンなのでは?と降りるのに勇気がいった。だが駅周辺には親しみやすい商店街があり、下町と都会のちょうど中間のような雰囲気。なんだか住みやすそうな街だ。
駅から少し離れた住宅街の一角にある、「TOKYO COWBOY」。ナビを頼りに行ったものの、お店を通り過ぎてしまったほど主張のあまりない外観。そこで緊張感も多少ほぐれた。
店内に一歩入った時も精肉店の雰囲気はあまり感じず、どちらかというと古着屋のようなオシャレさ。だが右を見ると天井までの大きなガラスのショーケースが一面にあり、中にお肉の大きな塊がズラーっと並んでいた。
ひとつひとつのお肉の塊にスポットライトが当てられ、部位と金額のみが記されたシンプルなプライスポップが添えられている。
はい、ここはまさに用賀の高級精肉店でした。
和牛専門精肉店が作る「ローストビーフサンドイッチ」
店内正面のカウンターに向かうと、奥から店主が現れた。カウンターの左端にお目当てのメニューが置かれていたので、これをひとつと注文する。
そう、「和牛ローストビーフサンドイッチ」だ。
通常ローストビーフのみだと100g1,600円ほどするところ、サンドイッチなら1,296円でいただける。少し手を伸ばすにはちょうど良く、お試しで贅沢できるという全てが手頃な商品。
しかも注文してから作ってもらえるという有り難さ。良いお肉とにらめっこしながら出来上がりを待つ。
上質和牛をワンハンドでパクり
何と美しい断面だこと。たっぷり80gのローストビーフがぎゅうぎゅうに敷き詰められている。低温調理で3段階に温度を分け5時間かけて作られているローストビーフは、均一のロゼ色。
まずはお肉を味わおうと、真ん中から豪快にパクり。1枚1枚が分厚くお肉の旨味という旨味が全力で襲ってくる。肉質は柔らかくしっとりささえ感じ、脂は上品。まさに和牛のローストビーフだ、美味しすぎる!
何層にも重なったボリュームあるお肉を頬張ったにも関わらず、後味はすっきり。理由は醤油ベースのソースと大葉だ。ローストビーフの付け合せはルッコラやクレソンが王道だが、このサンドイッチは大葉を使っている。これがまた美味しいこと。
気がついたら半分食べきっており、すかさずもう半分。少し時間が経っていても食パンの表面はサクサクで、ソースが少し染みこんだところは柔らかい。容易に噛み切れて、あくまでもメインはお肉だと言わんばかりのサポート役に徹する食パンにも、こだわりが詰まっている。
パンに合うお酒は、ワインだけじゃない
いやいやパンにはワインじゃないか?と思うだろう。ましてやローストビーフだなんて、赤ワインと合わせようよと。私もそのつもりだったのだが、この日が驚くべきほどの強風で、優雅にピクニックどころではなかったのだ。
パンもビールもどちらも麦と酵母を使っているから相性抜群だろうということで、今回はキリン一番搾り糖質ゼロ。合わないわけがない、安定の美味しさ。
だが次回は馬事公苑で優雅にワインピクニックをしようと思う。
近隣公園「けやき広場」
お店から徒歩15分。馬事公苑と東京農大の間にある「けやき広場」。名前の通りけやきが並ぶ細長い通りのような場所で、ベンチがかなり多く設置されている。
ドラマの撮影でもよく使われているのか、結構見たことある通りだった。静かで自然を感じつつゆっくりできる場所で個人的に結構好きだ。
他にも馬事公苑や上用賀公園もあり、公園には困らないだろう。新しくなった馬事公苑にも行ってみたい。