うまいもの探訪〜デパ地下定番グルメ特集〜【新宿高島屋】

新宿高島屋の地下1階、食品フロアで開催しているグルメ特集。今回はデパ地下定番グルメ特集ということで、初日の6月5日(水)に行ってきた。

開催期間・出店店舗

開催期間:2024年6月5日(水)〜11日(火)
開催場所:新宿高島屋 地下1階催事場

【うえだ屋】牛すじこんにゃく炊き
【一鶴】骨付鳥
【坂井養蜂場】はちみつ
【四万十生産】かつお藁焼き
【とり将】瀬戸田レモンガラ唐揚げ
【広華】海老入りニラお焼き
【お好み焼きみっちゃん横川店分家】お好み焼き

実演販売って言葉好き

地下1階のど真ん中に、ぐるりと店舗が軒を連ねる。その場で作るできたてが味わえたり、冷凍でお持ち帰りできたりと、魅惑の店舗が目白押し。

もちろん全部食べたいのは山々だが、厳選して2店舗を楽しんできたので紹介する。

からあげグランプリ金賞受賞「唐揚げ専門店とり将」

からあげグランプリ年末にTVでやっていいよ、司会やるよ

唐揚げ専門店「とり将」は、広島県福山市に本社を構える。創業100年の黒毛和牛専門店の三代目が作り上げた、完全手作業による絶品唐揚げが楽しめるお店である。

からあげグランプリ連続受賞という暖簾と、ショーケースに積まれた魅惑の唐揚げの山に魅せられ、引き込まれていった。

瀬戸田レモンガラ唐揚げ

モモかわいい〜

一番人気は7年連続受賞の「瀬戸田レモンガラ唐揚げ」。広島の名産レモンを皮ごと使ったフルーティーさが特徴らしい。

売り場のど真ん中に、どんと構えた山盛りのレモン唐揚げ。店員さんからも迷わずコレ!とオススメをいただいたのでこれに決めた。

揚げたてって文言にとことん弱い。

近くで見るモモかわいいな

瀬戸田レモンガラ唐揚げは部位が2種類あり、”ムネ”を2個、”モモ”を1個注文。どちらもかなり大きく薄めの衣の揚げ色が美しい。

繊維がほぐれて散らばるしっとりムネ

結局ムネが好き

一口噛むと柔らかさに驚く。どの角度から噛み切っても繊維がホロホロとほぐれて、口の中で散らかる。これは美味しすぎる。

ムネ特有のパサつきは一切なく、しっとり。なんなら中に行けば行くほど脂がジュワッと舌に乗り、口溶けの脂の余韻だけでお酒が進むレベル。丁寧に処理されているからこその、ジューシーさである。

このしっとりさ忘れない

薄衣で肉質の良さを正面から戦ってきている感じが非常に好感。新鮮な国産鶏肉を使っているだけある。

レモンは鼻の奥にほのかに存在し、酸味と鶏肉の旨味のバランスがちょうどいい。パクパクいけるムネ唐揚げだ。

食べごたえを感じつつおかわりを求めるモモ

重くて手痛かった

サクサクの衣がしっかりとまとわり、美味しさがずっしり詰まったまん丸唐揚げ。

衣の味がしっかりしていて、レモンの味もちゃんと感じる。揚げ物なのにサッパリ感も強く、フルーティーささえ感じる。

噛み切れるモモ美味しい

個人的にモモの唐揚げは、皮と肉の間の脂身に鶏の臭みを感じることが多く、好んでは食べない。だがこれは全く臭みがなく、どこを食べても美味しい。ドリップをちゃんと排除しているのが分かる。さすがだ。

ジューシーなしっとり感と、衣のサクッと感のどっちも兼ね備えている。食べ応えはあるけどももう一つおかわりが欲しくなる美味しさだ。

浅草手作り点心上海料理「広華」

この日の大本命

デパ地下グルメでは定番店舗だという「広華」。手作り点心の名の通り、ちまきや焼売、餃子など、所狭しと点心が並ぶ。

身がたっぷりで膨らみがかわいらしい点心たち。餃子好きには堪らない絶景だ。

全部食べたい

威勢のいい店員さんが、お焼きはできたてだよと声をかけてくれた。

できたてって言葉は罪だ。

海老入りニラお焼き

キラメキが別格だったお焼き

広華の看板メニュー「海老入りニラお焼き」。8個入りのパックが並んでいたが、個数指定もできるとのこと。

3個くらいなら食べられるかなと思い3個で注文したが、4個の方が計算しやすいとのことで4個に。確かにそうだ、気が利かずに申し訳ないと謝り、できたてのお焼きが詰められていく様を眺める。

ペロリといけちゃう香り高い海老の点心

いい子に並んでる

私の口なら2口で食べられる大きさだろうか。海老のピンクとニラの緑が透けて見える。押し焼きされたであろう焼き目が食欲をそそる。

できたてでまだあたたかい。醤油とカラシが付いていたが、まずはそのまま頂く。

むっちりむちむち

半分かぶりつくと、こんがりとした焼き目からパリパリっと音が鳴る。むっちりした皮は容易に噛み切れ、海老の味が一気に舌に踊る。

咀嚼する度に海老がどんどん主張してきて、タケノコやニラのシャキシャキとした食感が得られる。

ダメだよこんな美味しいの作っちゃ

餡もしっかり肉肉しく、下味もしっかりついている。醤油要らないレベルでこのままで美味しい。

だが、点心×カラシ醤油の美味しさは、脳にインプットされているので、残りの2個はつけて頂いた。カラシをたっぷりとまとったお焼きを豪快にかぶりつく。ピリッとした辛さが後を引き、海老の余韻との相性抜群だ。

4個なんてあっという間だった。3個と躊躇した自分よ、まだまだ勉強不足だ。

エビス「シトラスブラン」でマリアージュ

お供のお酒はエビスの新ライン「CREATIVE BREW」の第3弾、「シトラスブラン」。レモングラスが好きで気になっていた。脂っぽいおつまみにはピッタリかと思い、マリアージュする。

青空の下で頂くビールの罪深さ

レモングラスの軽やかで清涼感ある味で、ホップもかなり効いていて後の苦味が濃い。エビスならではのホップの強さを感じる。

味覚の中で苦みが一番苦手ではあるが、レモングラスと合わさってかなり飲みやすい。”晴れ渡る空の下で心地よいひとときを”の一言で買ったが大正解だった。

デパ地下定番グルメの魅力

デパ地下って響きだけで、かなりのレベルを期待してしまうが、優に超えてきた。しかも定番ときたら、長い間多くの人から好評を得ている証拠である。

だからこそ、全部食べたくなるし決めるのが難しくなるのも仕方ない。そんなときは”揚げたて”・”できたて”を目安に選ぶと良いかもしれない。

好きな言葉「揚げたて」の私からの、助言である。